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境界があいまい?隣地トラブルになる前に知っておきたい測量の基礎知識

境界があいまい?隣地トラブルになる前に知っておきたい測量の基礎知識

 

相続や売却の場面で、土地の 「境界がどこにあるのか分からない」 という問題は非常によく発生します。

境界が不明確なままにしておくと、

  • 隣地所有者とのトラブル

  • 売却価格の低下

  • 相続人間での争い

    といったリスクにつながります。

特に古い土地では「境界標が失われている」「図面と実際が違う」といったケースが多いため、事前の測量と登記の確認が不可欠 です。


1. 「筆界」とはなにか?

境界問題を考える上で重要なのが 「筆界(ひっかい)」 という概念です。

  • 筆界:登記簿上で法的に定められた土地と土地の境界線

  • 所有者同士が話し合って勝手に変えられるものではなく、法律で固定されている

👉 「境界があいまい」というのは、物理的な境界標が不明確 な状態を指すことが多いのです。

2. 境界トラブルが起きやすい場面

  • 相続で土地を分けるとき

  • 古い土地を売却するとき

  • 道路拡張や近隣の建築工事の際

  • 長年「なんとなくの境界」で利用していた場合

👉 いざ測量してみると「思っていたより土地が狭かった」「隣地に越境していた」などの問題が発覚することも珍しくありません。

3. 測量の種類と手続き

土地の境界をはっきりさせるためには、以下の測量が行われます。

  • 現況測量

     土地の現状を把握するための簡易測量。売却前の目安に使われる。

  • 確定測量

     隣地所有者立ち会いのもと、筆界を確認して境界標を設置する測量。売却や分筆に必須。

  • 境界確定登記

     確定測量をもとに法務局で登記を行う。法的に明確な境界が記録される。

👉 売却や相続で揉めないためには、「確定測量」+「境界確定登記」 が理想です。

4. 「筆界確認書」の重要性

隣地所有者と合意した境界は、「筆界確認書」 として書面に残します。

  • 将来のトラブル防止になる

  • 相続人や買主が安心できる材料になる

  • 売却価格を下げずに済む

👉 書面で残しておくことが、後の大きな安心につながります。

5. 専門家に依頼すべき理由

境界問題は「測量士」だけでなく「法務(登記)」の知識も必要です。

  • 境界確定登記は司法書士の分野

  • 測量や筆界確認は土地家屋調査士の分野

  • トラブル対応には弁護士が必要な場合も

👉 複数の専門家が連携して初めて、境界問題はスムーズに解決します。

まとめ

境界があいまいなまま相続や売却を進めると、隣地トラブルや手続きの遅延を招きます。

  • 筆界を理解すること

  • 確定測量と境界確定登記を行うこと

  • 筆界確認書を残しておくこと

これらが「境界問題を防ぐ3本柱」です。

染谷総合法務事務所では、土地家屋調査士・不動産チームと連携し、測量から登記、トラブル対応までワンストップでサポート いたします。

 


専門家に相談して自分に合った対策

染谷綜合法務事務所では、司法書士・行政書士・税理士・不動産の専門家がチーム体制で対応しています。
家族信託・遺言・相続対策についてのご相談などなど、数多く承っております。

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